高齢者施設選び

こんにちは。本日は高齢者の施設について述べたいと思います。
 
退院後に自宅へ戻ることができない方に対して介護施設を紹介することがあります。①病院から施設へ入所②自宅から施設へ入所③施設から施設へ入所などのケースが考えられます。
私R(あーる)の仕事は①病院から施設へ入所の案内をしています。病気や怪我を機に入院し、介護が必要な状態となり自宅での生活は困難になった方、または一度施設を経由して自宅へ戻る方などの支援をしております。
 
・介護施設の選び方
介護施設といっても
介護保険で入所のできる施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など)やそれ以外の施設(有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など)など施設の種類だけでもたくさんあり一般の人が違いを理解することは大変難しいことだと思います。医療関係者ですら理解していない人も大勢いますので、、、
自宅で介護されている方の場合、一番手っ取り早い方法は居住地の地域包括支援センターへ相談することだと思います。住んでいいる地域のことを熟知している専門職の集まりなのでね!
病院等に入院中の方の施設探しは、やはりそこの相談員に相談する方法が一番です。病院の相談員を味方につけましょう。
最近は高齢者施設紹介サービスなどといった民間の企業が行っているサービスもあり、ホームページも大変見やすく解りやすいです。しかし、我々のような専門職がみると少し物足りなさを感じます。多少の利害関係はあるのではないのでしょうか。
 
・費用
費用に関しては、施設の形態によっても違いますので一概には言えません。しかし安く入所したいのであれば一ヶ月10万円以下の施設もありますし、裕福な方には豪華な施設もあります。裕福な方は黙っていても情報は入ってくるはずですのでおそらくそういった相談はあまりないでしょう。
 
・結局どこがいいの?
大きな広告を打っている、雑誌に掲載されたなどの施設はその施設を知るきっかけのひとつであって、書いてあること、言っていることを鵜呑みにしてはいけないと思います。
実際に見学へ行って話を聞くことが一番です。
 
 
今回の内容を一言で表現すると
「施設のことは行政機関へ相談しろ」でしょうか。
なにも利害関係のない包括支援センター等の行政機関へ相談することが、今の所一番ではないでしょうか。

わかりにくい社会福祉の制度の中でも特にわかりにくい制度

こんにちは。
先日、成年後見制度について研修へ行ってきました。司法書士の先生を講師に招いた基礎的な講座でした。
といっても成年後見制度ってものすごくとっつきにくい制度ですね。私R(あーる)も学生時代とても苦手な分野でした。
ところが、とある患者さんの退院支援をきっかけに「成年後見制人なりたい!」
と急に思い立ち、参考文献を読み漁り、ネットに転がっている権利擁護関係の論文を読み漁り、実際に後見業務をしている母校の先生へ突撃インタビューをしにいくなど、、、どっぷりはまった時期があったんですよ。なのである程度のアウトラインは理解しているつもりなんですけど、それでもとっつきにくい。
 
 
・そもそも成年後見制度とは
はっきり言ってわかりにくいです。当事者にならないと理解しようとも思わないでしょう、、、
ただ、リーガルサポートのHPは大変解りやすいです。広報活動も一生懸命やってくださっています。
 
・MSWと成年後見制度
病院によって違うと思いますが、入院中に成年後見が始まるケースはほとんどないんじゃないでしょうか。申し立てから後見業務開始まで最短でも3ヶ月はかかるそうです。親族への説明から始まり申し立てまでなんてとてもじゃないけど在院中には終わらないでしょう。在院日数削減を叫ばれている昨今では尚更でしょう。
 
介護保険制度と成年後見制度
介護保険制度と成年後見制度は同時期に施行されました。介護保険制度と成年後見制度は「車の両輪」とよく言われます。二つの制度は密接に関係し合っていますが、成年後見制度の認知度はあまりにも低いですね。
 
成年後見制度の認知度
普通に生活していたらこんな制度知らないですよね?老後のことを心配して「今のうちに任意後見しとこ」なんて人もごくわずかだろうし。介護保険みたく多くの人に認知されて利用されやすい制度になったらこれからの超高齢化社会への不安も一つ減るのではないでしょうか。
介護保険ほどの認知度を得るためには、より一層の広報活動の他に、後見人の育成、申し立ての簡略化などなど、壁は大きいですが必要なことです。
 
成年後見人になる人
主に配偶者や子どもなどの身内、弁護士や司法書士それと社会福祉士などになります。
財産をたくさんもっている利用者は弁護士や司法書士が担当し、あまり財産のない利用者は社会福祉士が担当することが多いそうです。
 
 
そんなとっつきにくい成年後見制度を一言で伝えるのであれば
「国民の権利を守るための制度」でしょうか。
これからもっと広く国民に理解してもらいたい制度の一つです。

医療ソーシャルワーカー

こんにちは。
今回は私R(あーる)の仕事医療ソーシャルワーカーについて紹介したいと思います。
 
 
 
・専門職の集まり
病院という組織は専門職の集まりです。
例えば
医師、薬剤師
直接患者さんのケアをする看護師、准看護師、介護士
リハビリの専門職であるPT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士
レントゲン等の撮影をする診療放射線技師
などなど
 
そんな病院でR(あーる)は「MSW」と呼ばれています。
 
 
・MSW(医療ソーシャルワーカー
MSWについてはこちらにわかりやすく記載がありますのでご確認を、、、
なかなか一言では表現しにくい職種ですね。
しかし、資料にもあるように厚生労働省から医療ソーシャルワーカーの6つの業務指針がしっかりと示されております。
その中でもメインの仕事になるのは患者さんの退院支援でしょうか。
退院後の生活が心配、入院費の支払いが心配などなど
患者さん本人や家族からの相談に対して
介護保険医療保険などの社会保障制度の案内、施設の紹介等をしております。
患者さんがスムーズに退院できるように支援しております。
ちなみに、日本におけるMSWの歴史は約80年ほどと実はまだまだ浅いのです。
 
・病院から追い出される!?
病気や治療、病院の種類等により入院期間が法律によって定められています。
患者さんや家族が「ずっと入院していたい」「もう少しだけ入院させて」と言っても担当医が治療終了と判断したら退院になります。これは決して病院から追い出しているわけではありません。各病院には各病院の役割があります。患者さんが適切な病院で適切な治療が受けられるように、しっかりと役割分担がされています。(この役割についてはいずれ述べていきたいと思います。)
そんな中で退院しても困らないように社会保障制度等の案内をして安心して退院できるように支援しているのがMSWです。
 
 
今回述べたMSWの業務は厚生労働省から示されている6つの業務指針のうちのひとつです。私R(あーる)のメイン業務のひとつとしてご紹介させていただきました。
 
 
今回のブログ内容を一言で伝えるのであれば
「MSWは病院の潤滑油」でしょうか。
患者さんが困らないように相談にのってスムーズな退院の手伝いをしております。

社会福祉士とは

今回は社会福祉士とはどんな資格なのか述べていきたいと思います。
 
社会福祉士及び介護福祉士法」には、社会福祉士とは「専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又たは 医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者」とされています。(公益社団法人日本社会福祉士会のHPより引用)
 
 
社会福祉士とはソーシャルワーカーになるための国家資格とでもいうのでしょうか。相談援助の専門職です。
社会福祉士の活躍の場は本当に多岐にわたります。
高齢者施設、障害者施設、児童養護施設、病院、行政、独立などなど
あげればきりがないです。
精神的・身体的・経済的に困っている方の相談にのり、問題を解決したり、支えたりして支援していく仕事をします。基本的には身体的な介護などはしません。
相談内容様々なケースがありクライアント(相談者)のニーズを適切につかむために、知識と相談援助技術が必要になります。
 
 
・名称独占
社会福祉士は名称独占の国家資格となります。つまり、資格もないのに名乗ってはいけませんということです。しかし、医師や弁護士等の業務独占の資格とは違い、社会福祉士でなければソーシャルワーカーの仕事をしてはいけないわけではありません。
言ってしまえば資格がなくても社会福祉士の仕事ができます。とは言っても無資格のソーシャルワーカーとは違い専門職としての水準の高さを表すものになるのではないでしょうか。
完全に主観ではありますが、昔からソーシャルワーカーの仕事をしている方は結構、無資格の方が多い印象があります。そういった方々はやはり、経験に裏付けされた説得力がありますね。経験ありきの仕事ですからね。
最近では施設基準に社会福祉士の配置を義務付けるなど、社会福祉士のニーズは高まってきています。
 
・試験内容
広く浅くといった感じです。出題数は150問で、全体の6割程の正答率で合格になるようです。詳しくはこちらをご覧ください。(公益財団法人社会福祉振興・試験センターのHP)
社会福祉のすべてを網羅したような試験内容になります。私R(あーる)は、恥ずかしながらソーシャルワーカーの仕事をするようになってから試験の内容がわかったような気がします。大学在学中の試験勉強では意味がわからなく混乱していましたが、福祉の仕事をするようになって初めて点と点が線になったような感覚を味わいました。あくまでも高齢や医療等の分野においての話になりますが、、、児童福祉や更生保護など仕事上あまり関わりのない分野に関しては、今だに苦手分野になります。汗
 
・受験資格、合格率
受験資格はある大学や短大、専門学校、養成施設で所定のカリキュラムを修了すると受験資格を得ることができます。
毎年4,500人弱の受験者に対して3割弱程の合格率となっているようです。ひとつでも0点の科目があると不合格になってしまうのでいかに苦手科目をなくすかと、問題の量が多いので解答のスピードをあげることがポイントになるのではないでしょうか。
 
 
 
だらだらと書きましたが、だれにでもわかりやく述べると
 
社会福祉における相談援助のスペシャリスト。
ではないでしょうか。
みなさんも何かお困りのことがありましたらお近くの社会福祉士まで、、、
 
 
ブログをはじめたばかりですが、自分の考えを文章にして伝えるってすごく難しいですね、、、これから頑張って勉強していきます。

はじめまして

はじめまして。
R(あーる)と申します。
「健康で文化的な最高の生活」という憲法25条を大胆にサンプリングしたタイトルをつけましたが
こちらのブログへ綴っていく内容は
複雑でわかりにくい医療・福祉の制度を
実際に病院で働く社会福祉士R(あーる)がだれにでも理解できるように
難しい専門用語は使わずにわかりやすくやさしく丁寧に解説していきたいと思っています。
 
 
そもそも、社会福祉士ってなに?
という読者の方もいらっしゃるかと思います。
病院では「MSW」や「相談員」などと呼ばれたりもします。
 
いやいや、「MSW」ってなんだよ!
安心してください。
順番に説明していきます。
 
かなり大雑把ですが、こんな感じの自己紹介です。
 
 
 
 
ブログ初心者ではありますが、皆様にとって有益な情報を発信していくことができるように
努めてまいります。どうか、温かい目で見守っていってください。