わかりにくい社会福祉の制度の中でも特にわかりにくい制度

こんにちは。
先日、成年後見制度について研修へ行ってきました。司法書士の先生を講師に招いた基礎的な講座でした。
といっても成年後見制度ってものすごくとっつきにくい制度ですね。私R(あーる)も学生時代とても苦手な分野でした。
ところが、とある患者さんの退院支援をきっかけに「成年後見制人なりたい!」
と急に思い立ち、参考文献を読み漁り、ネットに転がっている権利擁護関係の論文を読み漁り、実際に後見業務をしている母校の先生へ突撃インタビューをしにいくなど、、、どっぷりはまった時期があったんですよ。なのである程度のアウトラインは理解しているつもりなんですけど、それでもとっつきにくい。
 
 
・そもそも成年後見制度とは
はっきり言ってわかりにくいです。当事者にならないと理解しようとも思わないでしょう、、、
ただ、リーガルサポートのHPは大変解りやすいです。広報活動も一生懸命やってくださっています。
 
・MSWと成年後見制度
病院によって違うと思いますが、入院中に成年後見が始まるケースはほとんどないんじゃないでしょうか。申し立てから後見業務開始まで最短でも3ヶ月はかかるそうです。親族への説明から始まり申し立てまでなんてとてもじゃないけど在院中には終わらないでしょう。在院日数削減を叫ばれている昨今では尚更でしょう。
 
介護保険制度と成年後見制度
介護保険制度と成年後見制度は同時期に施行されました。介護保険制度と成年後見制度は「車の両輪」とよく言われます。二つの制度は密接に関係し合っていますが、成年後見制度の認知度はあまりにも低いですね。
 
成年後見制度の認知度
普通に生活していたらこんな制度知らないですよね?老後のことを心配して「今のうちに任意後見しとこ」なんて人もごくわずかだろうし。介護保険みたく多くの人に認知されて利用されやすい制度になったらこれからの超高齢化社会への不安も一つ減るのではないでしょうか。
介護保険ほどの認知度を得るためには、より一層の広報活動の他に、後見人の育成、申し立ての簡略化などなど、壁は大きいですが必要なことです。
 
成年後見人になる人
主に配偶者や子どもなどの身内、弁護士や司法書士それと社会福祉士などになります。
財産をたくさんもっている利用者は弁護士や司法書士が担当し、あまり財産のない利用者は社会福祉士が担当することが多いそうです。
 
 
そんなとっつきにくい成年後見制度を一言で伝えるのであれば
「国民の権利を守るための制度」でしょうか。
これからもっと広く国民に理解してもらいたい制度の一つです。